マルチカメラ映像制作時のタイムコードベース映像同期
SEIメタデータNTP時刻同期
複数のカメラ、エンコーダーからの映像を使ってリモートプロダクションする際、通常それぞれの映像が入力される際の遅延時間が異なります。そのため同じ被写体を別のアングルで撮影した場合にずれが生じます。映像のずれを防ぐには同一のタイムスケールで同期させる必要があります。
この課題に対する業界で認められているソリューションは映像の送信側、受信側の両方に以下の対応を必要とします。全ての映像ソースが同一のリファレンス時刻(同一のNTPサーバーの時刻など)を使用する必要があります。
- 映像の送信側で各映像の各フレームへSEI timecodeメタデータの挿入
- 映像の受信側であるメディアサーバー側でのフレーム同期用遅延時間の確保
- メディアサーバー側での各受信フレームのSEI timecodeの読み込み、フレーム処理の保留
- 同一SEI timecodeの全フレーム同時出力
上述のアプローチにより異なる映像ソースのフレームを絶対時刻にて同期させることが出来ます。
SEIメタデータによるフレーム同期対応ビデオコーデック: H.264/AVC、H.265/HEVC
対応プロトコル: LRT/SRT/RTMP
フレーム同期の有効
- LiveU Studioの画面右上にある設定アイコン(ギアの形のアイコン)をクリックします。(1)
- Productionを選択します。(2)
- Frame Syncを有効にし、Frame Sync Buffer Sizeを設定します。(3)
特定の入力についてSEI timecodeベース同期を無効化
複数のSEI timecode付きの映像を使用するものの、一部のSEI timecodeが適切な値ではない場合やすべての映像を同期させたくない場合等に使用できます。
正しくないtimecodeの映像ソースが含まれていると入力映像のリスタートが何度も発生するといった弊害が生じる可能性があります。