ライブ映像の伝送の際に適切なプロトコルを選択することは
- レイテンシーの最適化
- 各伝送先の要件に合わせた伝送
にあたって重要です。
主要なストリーミングプロトコル
LRT (LiveU Reliable Transport)
LRT™(LiveU Reliable Transport)はセルラーボンディングのパテントホルダーであるLiveUによって開発された映像、音声の伝送用プロトコルです。
LRTは4G/5G, トラディッショナルなワイヤレス、有線回線の特性を考慮して策定されたプロトコルです。特に複数のIP回線のボンディングに最低化されています。
RTMP (Real-Time Messaging Protocol): TCP
RTMPはAdobe社に2005年に買収されたMacromedia社によって開発されたプロトコルで、現在も最も利用されているプロトコルです。
持続的かつ安定した接続を維持し、レイテンシーを抑えて通信を行うことが可能です。
RTMPは小さなパケットに分割されたストリーミングデータをFlashプレイヤーとサーバーの間で転送するのに使用されます。
RTMPは多くのストリーミングプラットフォーム、ソフトウェアで使用されております。
- 映像コーデック: H.264
- オーディオコーデック: AAC
- レイテンシー: 3~30秒
➕ 長所(Pros): マルチキャスト対応、低バッファリング、対応プラットフォーム
➖ 短所(Cons): 古い対応コーデック, セキュリティ, 高レイテンシー
WebRTC (Web Real-Time Communication) : UDP & TCP
WebRTCはリアルタイムコミュニケーション用のオープンソース標準プロトコルです。WebRTCはH.264, VP8, VP9およびOpusオーディオコーデックに対応しています。
WebRTCの大きな利点の1つはプラグインをインストールすることなくブラウザーをストリーミングターミナルにすることが出来ることです。WebRTCを使用することで1秒未満の低レイテンシーでストリーミングを行うことが出来ます。
WebRTCはアダプティブビットレートに対応しており映像品質を自動的に調節することでフレームドロップ等を防ぐことが可能です。
- 映像コーデック: VP8, VP9, H.264 (+H.265, AV1)
- オーディオコーデック: Opus
- レイテンシー: ~1秒
➕ 長所(Pros): プラグイン不要、1秒未満の低レイテンシー、対応コーデック
➖ 短所(Cons): 低レイテンシー故の不安定性
SRT (Secure Reliable Transport): UDP
SRTはHaivision社とWowza社によって開発されたオープンソースのビデオストリーミングプロトコルです。RTMPを置き換えていくプロトコルとして広く認知されています。SRTは1秒未満のレイテンシーでの安定したライブストリーミングを可能にします。
SRTは最適ではないネットワーク環境下におけるライブストリーミングに活用いただけます。
SRTを使用することでジッター、帯域変動、パケットロスがライブストリーミングに及ぼす影響を抑えることが出来ます。SRTのレイテンシーは1秒未満で、FLTやWebRTC同様リアルタイムコミュニケーションに使用することが出来ます。
SRTはコーデックに依存しないプロトコルとなっており、様々なビデオ、オーディオコーデックに対応しています。SRTは新しい技術で、まだそこまで広く採用されていません。
- レイテンシー: ~1秒
➕ 長所(Pros): 高画質、高安定性、低レイテンシー、コーデック非依存
➖ 短所(Cons): 限定的な対応プラットフォーム
HLS (HTTP Live Streaming)
HLSプロトコルはApple社が開発したプロトコルで、現在もっとも広く使用されているプロトコルの1つです。HLSはアダプティブビットレートに対応したHTTP技術を使用してストリーミングを行うプロトコルです。
Apple社は継続的にHLSプロトコルに機能追加をしています。
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